カベルネ・フランはカベルネソーヴィニヨンの親品種にあたります。ですのでカベルネフランも同じような特徴を持ちますが、軽やかでフルーティーな味わいのワインとなっています。
特にフランスのロワール渓谷で人気があり、柔らかいタンニンと鮮やかな赤果実の香りが楽しめます。カベルネフランは、単一品種のワインとしても、ブレンド用としても非常に重要な役割を果たしています。
この記事では、カベルネフランのユニークな特徴や、おすすめのペアリングについて詳しく解説します。
カベルネ・フランの特徴を端的に表すと、
- 赤果実とハーブの香り
- 柔らかいタンニン
- ミディアムボディ
以上の特徴を踏まえ、以下読み進めてみてください。
品種名称
Cabernet Franc
カベルネ・フラン
簡単・早わかり【カベルネ・フラン】の特徴は？
外観
明るいルビー色: 輝きのある赤色。
中程度の粘性: グラスを回すと涙が見られます。
クリアな色合い: 透明感があり、美しい外観。
香り
赤果実とハーブの香り: ラズベリーやカシスの香り。
わずかなスパイスノート: ほのかにスパイスの香りが漂います。
ピーマンのニュアンス: 青いハーブの香りも感じられます。
味
柔らかいタンニン: 軽やかで飲みやすい口当たり。
フレッシュな酸味: 爽やかで活き活きとした酸味。 ミディアムボディ: バランスの良い飲み心地。
カベルネ・フランに合う料理（マリアージュ）
鴨のコンフィ
鴨肉を鴨脂で低温でゆっくりと煮込み、外はパリッと、中はしっとりと仕上がった料理
相性がいい理由：
カベルネフランのハーブやベリーの香りが鴨肉の風味と絶妙に合います。
ポークロインのロースト
豚肉の大きなブロックをローストし、外はカリッと中はしっとりとした料理。
相性がいい理由：
ワインの果実味が豚肉の甘さを引き立てます。
野菜のグリル
相性がいい理由：
カベルネフランの酸味とフルーティーさが野菜の甘さと調和します。
トマトベースのパスタ
相性がいい理由：
ワインの酸味がトマトの味わいを引き立てます。
チーズとハムの盛り合わせ
相性がいい理由：
カベルネフランの複雑な香りがチーズとハムの風味を豊かにします。
品種説明
カベルネフランはそのフルーティでアクセスしやすい特性で、多くのワイン愛好家に愛されています。様々な料理との相性も良いため、日常的に楽しむワインとして最適です。
カベルネ・フランとは？
カベルネフランは、カベルネソーヴィニヨンの親品種の一つで、より早く成熟し、寒冷な気候にも強い特性を持っています。このぶどうから作られるワインは通常、鮮やかな赤色で、軽やかなボディが特徴です。
カベルネ・フランの歴史
カベルネフランはフランスのボルドー地方で生まれ、中世初期にはすでに栽培されていました。長い間、カベルネソーヴィニヨンとともにボルドーワインの重要な構成要素であり、特にロワール渓谷でその特性が評価されています。
初心者の方へ
初心者には特にロワール渓谷のカベルネフランをお勧めします。この地域のワインは果実味が豊かで飲みやすく、カベルネフランの魅力を存分に味わうことができます。
カベルネ・フランの楽しみ方
カベルネフランはその軽やかな体と鮮明な酸味のため、様々な料理と合わせやすいです。特に野菜料理や鶏肉の料理とよく合います。適度に冷やしてから楽しむと、そのフルーティな特性をより一層感じることができます。
美味しく飲むために
カベルネ・フランに合うグラスは？
タイプ：ボルドーグラス
理由は？
香り豊かなカベルネフランのフルーティーでハーブのニュアンスを強調するために適しています。
飲むときの温度は何度くらい？
温度：15〜18℃
理由は？
果実味とハーブのニュアンスを引き出し、バランスの取れた味わいを楽しむため。
サンジョヴェーゼの主な生産国・地域
フランス
フランスはカベルネ・フランの本場で、特にボルドーとロワール地方が有名です。
ボルドーでは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローとブレンドされ、複雑な風味を生み出します。一方、ロワール地方のシノンやブルグイユでは、カベルネ・フラン単独で生産されることが多く、ラズベリーやチェリー、ハーブ、ピーマンのアロマが特徴です。
ロワールのカベルネ・フランは、比較的軽やかで、酸味とミネラル感が強調されたエレガントなスタイルです。
イタリア
イタリアでは、特にトスカーナやフリウリ・ヴェネツィア・ジュリアでカベルネ・フランが栽培されています。
トスカーナのスーパートスカンでは、カベルネ・フランがブレンドに使われ、豊かな果実味とスパイシーなニュアンスを加えます。フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアでは、単一品種のカベルネ・フランが生産され、ブラックベリーやスパイス、ハーブのアロマが特徴です。
イタリアのカベルネ・フランは、バランスの取れた酸味と果実味が魅力です。
カナダ
カナダでは、特にオンタリオ州とブリティッシュコロンビア州でカベルネ・フランが栽培されています。
オンタリオのナイアガラ地域では、冷涼な気候が酸味を際立たせ、レッドベリーやハーブ、ペッパーのアロマが特徴です。ブリティッシュコロンビアでは、熟した果実味とスパイシーなニュアンスが感じられ、ミディアムボディで滑らかなタンニンを持つワインが多いです。
カナダのカベルネ・フランは、冷涼な気候の影響を受けたバランスの良いスタイルです。
アメリカ
アメリカでは、カリフォルニアやワシントン州がカベルネ・フランの主要産地です。
カリフォルニアのカベルネ・フランは、ブラックチェリーやプラムの果実味と、バニラやスパイスのニュアンスが豊かで、比較的フルボディのスタイルが多いです。ワシントン州では、より冷涼な気候が酸味を強調し、ハーブやペッパーの香りが引き立つエレガントなワインが生産されています。
アメリカのカベルネ・フランは、多様なスタイルが楽しめます。
アルゼンチン
アルゼンチンでは、主にメンドーサ地域でカベルネ・フランが栽培されています。
アンデス山脈の影響を受けた高地のブドウ畑で育つカベルネ・フランは、豊かな果実味とスパイシーなアロマが特徴です。タンニンが柔らかく、酸味がバランスよく保たれたワインが多く生産されています。
アルゼンチンのカベルネ・フランは、比較的手頃な価格で高品質なワインを提供しており、世界中で人気が高まっています。
さいごに
カベルネ・フランはカベルネ・ソーヴィニヨンと系統おなじとする品種なので、基本的な特徴は同じですが、若干ミディアムよりで、香りはよりグリーン系（ピーマンのような）の香りが強いです。
ですので私は清涼感とも取れるこの青っぽい感じの香りが大好きで、飲み疲れすることなく飲み続けられるような感覚になります。
青っぽい香りが苦手な方も少なくはないようですが、いちど試してもらいたいなと思っています。
生産年、つくり手によって青っぽさを抑えたワインはあります！
なかなかお店でグラスワインで提供しているところは、多くないと思いますので、ワインショップや通販などで手にしてみてください。
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