柔らかで親しみやすい赤ワインを探しているなら、「メルロー」は最適な選択です。
その丸みを帯びた味わいと、果実味あふれる風味は、多くのワイン愛好家に愛されています。 カベルネ・ソーヴィニヨンと比較して、タンニンが柔らかく、口当たりが滑らかで、初心者でも楽しみやすいのが特徴です。この記事では、メルローの特徴や歴史、料理との相性など、メルローの魅力を感じてもらえたらと思います。
メルローの特徴を端的に表すと、
- 柔らかなタンニン
- プラムの香り
- 丸みのある味わい
以上の特徴を踏まえ、以下読み進めてみてください。
品種名称
Merlot
メルロー
簡単・早わかり【メルロー】の特徴は？
外観
濃いルビー色: 深みのある赤色で透明感があります。
中程度の粘性: グラスを回すと涙が見られます。
オパールのような輝き: 色合いに輝きがあります。
香り
プラムやブラックベリーの香り: 豊かな果実の香り。
チョコレートやコーヒーのニュアンス: 深みのある香り。
軽いバニラノート: 樽熟成由来のバニラ香も感じられます。
味
柔らかいタンニン: 丸みのある口当たり。
果実味豊か: フルーティーでジューシーな味わい。 ミディアムからフルボディ: 飲みごたえがあり、バランスが良い。
メルローに合う料理（マリアージュ）
ローストラム
ラム肉をじっくりローストし、外は香ばしく中はジューシーに仕上げた料理。
相性がいい理由：
メルローの柔らかいタンニンと果実味がラムの甘みとマッチします。
スパゲッティボロネーゼ
濃厚なミートソースを絡めた、イタリアの伝統的なスパゲッティ料理。
相性がいい理由：
メルローのフルーティーさがトマトベースのソースと良く合います。
ポークチョップ
骨付き豚肉を香ばしく焼き上げた、ジューシーで食べ応えのある一品。
相性がいい理由：
ワインの果実味と柔らかさがポークのジューシーな味わいを引き立てます。
ハンバーグステーキ
相性がいい理由：
メルローのなめらかな口当たりがハンバーグの風味を包み込みます。
チーズプラッター
様々な種類のチーズを盛り合わせた、風味豊かな一皿。
相性がいい理由：
メルローの果実味が様々な種類のチーズと調和します。
品種説明
メルローはその柔らかな口当たりと豊かな果実味で、世界中の多くのワイン愛好家から愛されています。初心者から熟練者まで、そのバランスの良さと汎用性の高さで、多様な食事と共に楽しむことができるワインです。
メルローとは？
メルローは、滑らかで果実味豊かな赤ワインを生産するためのぶどう品種です。果実は中くらいの大きさで、タンニンが比較的柔らかいため、飲み口が優しいワインが特徴です。初心者にも飲みやすく、幅広い料理とのペアリングが楽しめます。
メルローの歴史
メルローの起源はフランスのボルドー地方で、カベルネ・フランの自然な交配から派生したとされます。18世紀からボルドーブレンドの重要な構成要素として使用され、今日では世界中で広く栽培されています。
初心者の方へ
初心者には特に、ボルドーのメルローやカリフォルニア、チリのメルローを試すことをお勧めします。これらの地域では果実味が前面に出たスタイルが多く、バランスが取れており飲みやすいです。
メルローの楽しみ方
メルローはその柔らかなタンニンと豊かな果実味で、チーズや肉料理、特にチキンやダックと非常によく合います。ワインを適度に冷やしてから楽しむと、その特徴をより一層感じることができます。
美味しく飲むために
メルローに合うグラスは？
タイプ：ボルドーグラス
理由は？
大きなボウルが、メルローの果実味と柔らかいタンニンを引き出し、風味を豊かにします。
飲むときの温度は何度くらい？
温度：15〜18℃
理由は？
柔らかなタンニンと果実味を引き立て、まろやかな味わいを楽しむため。
メルローの主な生産国・地域
フランス
フランスのボルドー地方は、メルローの発祥地であり、特に右岸のサンテミリオンやポムロールが有名です。ここでのメルローは、プラムやブラックベリーの果実味と、土やチョコレート、スパイスのアロマが特徴です。
タンニンが柔らかく、丸みのある口当たりで、エレガントなスタイルのワインが多いです。ボルドーのメルローは、熟成によって複雑さが増し、バランスの取れた味わいが魅力です。
アメリカ
アメリカではカリフォルニア州がメルローの主要産地です。カリフォルニアのメルローは、熟したブラックチェリーやプラムの果実味が豊かで、オーク樽熟成によるバニラやスパイスのニュアンスが特徴です。
比較的フルボディで、タンニンがしっかりとしており、まろやかな口当たりのワインが多いです。アメリカのメルローは、飲みやすく、フードフレンドリーなスタイルとして人気があります。
イタリア
イタリアでは、特にトスカーナやフリウリ・ヴェネツィア・ジュリアでメルローが栽培されています。トスカーナのメルローは、スーパートスカンと呼ばれる高品質ワインの重要なブレンド用ブドウで、豊かな果実味としなやかなタンニンが特徴です。
イタリアのメルローは、土壌の多様性を反映しており、地域ごとに異なる個性を持つワインが生産されています。バランスが良く、食事と合わせやすいです。
オーストラリア
オーストラリアのメルローは、特にクナワラやマクラーレン・ヴェイルで生産されています。オーストラリアのメルローは、プラムやブラックベリーの豊かな果実味と、スパイシーなアロマが特徴で、タンニンが柔らかく、滑らかな口当たりです。
温暖な気候がブドウの成熟を促し、フルボディでしっかりとした味わいのワインが多く生産されています。オーストラリアのメルローは、カジュアルにも楽しめるスタイルです。
チリ
チリのメルローは、コルチャグア・ヴァレーやマイポ・ヴァレーが主要な生産地です。チリのメルローは、ブラックベリーやプラム、ハーブのアロマが豊かで、タンニンが柔らかく、非常に飲みやすいスタイルが特徴です。
冷涼な気候と豊かな土壌が、バランスの良い果実味と酸味を引き出し、フルーティーで軽やかなワインが生産されています。手頃な価格で高品質なワインが多く、世界中で人気があります。
さいごに
主要品種であるメルローですが、しっかりした味わい、少なめのタンニン、魅力ある香りでワインを飲み始めた方もすんなり飲め、美味しいという感覚を覚えるワインではないかと思います。
多くの国で生産されデイリーから1本何十万円の高級クラスまで幅広いラインナップが市場にはありますが、まずは自転車のロゴでおなじみのコノスルあたりから始めていはいかがでしょうか？
お手心価格で特徴をしっかり感じられるます。
コメント